「SEO対策が大事なのはわかるけれど、何から手をつければいいのかわからない」「業者に頼む前に、まず自分でできることはないだろうか」——中小企業の経営者さまから、こうしたご相談をよくいただきます。
SEO対策というと専門的に聞こえますが、最初の一歩は費用をかけずに、自社でできることがたくさんあります。この記事では、Web業界で20年、サイトの制作と改善に携わってきたLetritが、中小企業がまず取り組むべき5つのことを、優先度の高い順に解説します。
この記事でわかること
- 中小企業こそSEO対策に取り組むべき理由
- 費用をかけずに自社でできるSEO対策5つと、その具体的な手順
- やってはいけないSEO対策と、プロに相談すべきタイミング
そもそもSEO対策とは?中小企業こそ取り組むべき理由
SEO(検索エンジン最適化)とは、Googleなどで検索されたときに、自社のホームページが上位に表示されるように工夫することです。難しく考える必要はなく、「お客様が探している言葉で、自社を見つけてもらえるようにすること」と考えるとわかりやすいでしょう。
中小企業にとってSEOが大切な理由は、大きく3つあります。
- 広告費をかけ続けなくていい:Web広告はクリックのたびに費用がかかり、止めると集客もゼロに戻ります。SEOで上位に表示されたページは、追加の費用をかけずに見込み客を集め続けてくれます。
- 今まさに探している人に届く:「豊橋 リフォーム」と検索する人は、依頼先を探している真っ最中の人です。少ないアクセスでも問い合わせにつながりやすいのが特徴です。
- 地域の検索なら、大手と戦える:全国規模の言葉では大手にかないませんが、「地域名+サービス名」の検索なら、地元の中小企業にも十分チャンスがあります。
多くの中小企業のサイトは、社名で検索した人が確認に来るだけの「看板」になっています。SEO対策の目的は、まだ御社を知らない人に見つけてもらうことです。
自社でできるSEO対策5つ
ここからは、専門知識がなくても取り組めるSEO対策を、優先度の高い順に5つご紹介します。上から順番に進めるのがおすすめです。
1. Googleサーチコンソールで「今の検索のされ方」を知る
最初にやるべきことは、対策ではなく現状を知ることです。そのために使うのが、Googleが無料で提供している「Google Search Console(サーチコンソール)」です。
サーチコンソールを使うと、自社のホームページが「どんな言葉で」「何回表示され」「何回クリックされたか」がわかります。勘ではなく、実際のデータをもとに次の手を考えられるようになります。
設定の手順
- Googleアカウントでサーチコンソールにログインし、自社サイトを「プロパティ」として追加します。
- サイトの所有者であることを確認します(ドメインの設定、またはサイトにタグを追加する方法などがあります)。
- 数日たつとデータが集まり始めます。「検索パフォーマンス」の画面で、検索された言葉(クエリ)を確認しましょう。
検索された言葉の一覧を見て、社名以外の言葉でどれくらいクリックされているかを確認してみてください。ほとんどが社名での検索なら、サイトはまだ「看板」の状態です。ある支援先では、検索からのクリックの97%が社名(会場名)での検索でした。
2. 「地域名+サービス名」で狙うキーワードを決める
次に、「どんな言葉で見つけてもらいたいか」を決めます。中小企業がまず狙うべきなのは、「地域名+サービス名」の組み合わせです。
| 業種 | 狙いたいキーワードの例 |
|---|---|
| 工務店 | 豊橋 注文住宅/豊橋 平屋/豊川 リフォーム |
| 飲食店 | 豊橋 居酒屋 個室/豊橋駅 ランチ |
| 整体院 | 豊川 整体 腰痛/田原 整骨院 |
| 士業 | 豊橋 税理士 相続/東三河 行政書士 |
キーワードを選ぶときは、検索の多さだけでなく、次の2つの視点で優先順位をつけるのがコツです。
- 申込みに近いか:「◯◯ とは」のような調べものより、「豊橋 ◯◯ 料金」「豊橋 ◯◯ 相談」のように依頼を考えている人の言葉を優先します。
- 自社の強みと一致しているか:「個室あり」「平屋が得意」など、自社が本当に選ばれる理由と重なる言葉は、問い合わせにつながりやすくなります。
決めたキーワードは、「1つのキーワードのまとまりにつき、1つのページ」で受け止めるのが基本です。トップページひとつで全部の言葉を狙うのではなく、サービスごとにページを分けましょう。
3. ページのタイトルと説明文を見直す
キーワードが決まったら、ページの「タイトル(titleタグ)」と「説明文(メタディスクリプション)」を見直します。どちらも検索結果に表示される部分で、検索した人が「クリックするかどうか」を決める大切な場所です。
- 狙うキーワードを前半に入れる:検索結果では長いタイトルは途中で省略されることがあるため、大事な言葉は前に置きます。全角30文字前後を目安にしましょう。
- ページごとに違うタイトルをつける:全ページが同じタイトルだと、どのページが何の内容なのかGoogleにも伝わりません。
- 説明文には「選ばれる理由」を書く:説明文は検索結果のタイトルの下に表示されることがあります。強みや対応エリアを入れて、クリックしたくなる文章にしましょう。
ホームページ作成サービス(WordPress・STUDIO・Wixなど)には、たいていページごとにタイトルと説明文を設定できる項目があります。まずはトップページと主要なサービスページから見直してみてください。
4. Googleビジネスプロフィールを整える
店舗や事務所がある会社なら、Googleマップに表示される「Googleビジネスプロフィール」の整備も欠かせません。「近くの◯◯」「豊橋 ◯◯」と検索したときに、地図と一緒に表示される情報です。こちらも無料で使えます。
Googleは、地図検索の順位を決める主な要素として「関連性」「距離」「知名度」の3つを挙げています。距離は変えられませんが、関連性と知名度は自分で高めることができます。
- オーナー確認を済ませる
自社が運営していることを確認すると、情報を自分で管理できるようになります。 - 住所・営業時間・業種を正確に入力する
臨時休業や祝日の営業時間も最新に保ちます。社名・住所・電話番号は、ホームページの表記とそろえましょう。 - 写真を追加する
外観・店内・スタッフ・施工事例など、雰囲気が伝わる写真を載せます。 - 口コミに返信する
良い口コミにも厳しい口コミにも、丁寧に返信しましょう。
5. 「事例」と「よくある質問」のページを増やす
ここまでの4つで土台が整ったら、最後はページの中身を充実させます。中小企業におすすめなのが、「事例(実績)」と「よくある質問」のページです。
- 事例ページ:施工事例、お客様の声、ビフォーアフターなど。「豊橋市 ◯◯様邸」のように地域名が自然に入るため、地域の検索に強くなります。何より、比較検討しているお客様にとって一番の判断材料になります。
- よくある質問ページ:「費用はいくら?」「どのくらいの期間がかかる?」など、お客様から実際によく聞かれる質問と答えをまとめます。検索される言葉そのものなので、新しい入口になります。
難しく考えず、お客様に毎回説明していることを、そのまま文章にするのがコツです。月に1〜2件でも、続けて積み上げることがSEOでは大きな差になります。
やってはいけないSEO対策
早く結果を出したいあまり、逆効果になる対策をしてしまうケースもあります。Googleは「スパムに関するポリシー」として、順位を下げたり検索結果から除外したりする対象となる行為を公開しています。代表的なものを知っておきましょう。
- キーワードの詰め込み:「豊橋 リフォーム」を不自然に何度も繰り返すなど、読む人のためではない書き方。
- 他のサイトの文章のコピー:他社のページの内容を無断で転載・流用すること。
- リンクの売買:順位を上げる目的で、お金を払って自社へのリンクを貼ってもらうこと。
「必ず1位にします」「すぐに上位表示」とうたう業者の中には、こうした手法を使うところもあります。SEOは、お客様の役に立つ情報をコツコツ積み上げることが一番の近道です。
自社で難しいときは?プロに相談すべきタイミング
ここで紹介した5つは、どれも自社で取り組めることです。ただ、本業が忙しい中で続けるのは簡単ではありません。次のような場合は、プロに相談するのも一つの方法です。
- サーチコンソールのデータを見ても、何を改善すればいいか判断できない
- 対策を続けているのに、半年たっても順位や問い合わせが変わらない
- 表示速度やエラーなど、技術的な問題を指摘されたが直し方がわからない
- 事例や記事を書く時間がとれない
Letritでは、無料のSEO診断を行っています。御社サイトの検索のされ方・技術的な問題・表示速度・競合との差を調べて、最初にやるべきことをお伝えします。「自社でやるべきこと」と「任せたほうがいいこと」を整理するだけでも、お気軽にご利用ください。
Letritの進め方と料金は、豊橋のSEO対策・SEOコンサルティングのページで詳しくご紹介しています。
まとめ:まずは「知る」ことから始めよう
中小企業のSEO対策は、特別な技術がなくても始められます。最後に、この記事で紹介した5つをチェックリストにまとめました。
- Googleサーチコンソールを設定し、検索された言葉を確認した
- 「地域名+サービス名」で狙うキーワードを決めた
- 主要なページのタイトルと説明文を見直した
- Googleビジネスプロフィールの情報を整えた
- 事例やよくある質問のページを追加した
すべてを一度にやる必要はありません。まずは1つ目の「サーチコンソールで現状を知る」から始めてみてください。データを見ると、次にやるべきことが自然と見えてくるはずです。